電気にまつわる話

電力不足での計画停電の時に。。。

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計画停電

数年前の電力不足での計画停電の時には、初めて電気のありがたさを実感しました。
寒い時期だったと記憶しています。

我が家の暖房器具はエアコン、ファンヒーターと電気に頼っているものでした。

普段使っているときには、何も気にしていませんでしたがいざ使えなくなると暖を取ることもできませんでした。
毛布にくるまって過ごしたことを思い出します。

テレビもつかないし、夜だったので部屋の電気も付かず真っ暗の中で懐中電灯とろうそくの明かりで過ごしました。
何もかも電気に頼っていたことを改めて実感しました。

パソコンを開こうとしてもこれも電気です。

部屋で何の娯楽もなく、時間が過ぎるのがとても長く感じられました。
カチ、カチっと時計の音だけが響いていたのを記憶しています。

普段当たりまえと思っているものでも、無くすと本当に不便になると思いました。
何も娯楽や暇をつぶすすべもすべて電気に頼っていいたので、いろいろ考え始めました。

当たりまえと思っているものの中には大切なものがいっぱいあるんだな。
ご飯も食べれることが当たり前だけど、無くなったら生きていけない。

夜寝る家があるけど、この家がなければ足を延ばして寝ることもできない。
水道から水が出るのは当然だけど、でなくなったら料理もできない。お風呂にも入れない。洗濯もできない。カップラーメンも食べれないなど、当たり前の物の大切さをぼーと光るろうそくと懐中電灯の明かりを見ながら考えていました。

そうだ、携帯電話で友人と話でもして暇をつぶそうと思って友人に電話を掛けました。
同じ地元の友人だったので、彼女もまた電気のない生活で暇を持て余しているであろうと思いました。
電話を掛けると案の定彼女も暗い中毛布にくるまっていたそうです。

しばらくはこの停電の不便さを話しながら、程よく暇も潰せていましたが友人が急に「ねえ、この携帯の充電も電気だよね・・」といいました。

私は全く気付いていなくてハっとしました。気づいてみるとメモリはもう少ししか残っていませんでした。

友人にもしこの後急な連絡がどこかから入ったときに、充電切れだったらもう連絡手段はないよと言われ、早々に電話を切ることにしました。

携帯の充電さえも電気に頼っていたんだと当然なことなのに、普段何も気にしていなかったので気づきませんでした。
明るさや暖房だけでなく、電気が使えなければ連絡手段までなくなってしまいます。

あの時は大変不便な時間を過ごしましたが、電気の有難みを始めて実感した時間でした。

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