電気にまつわる話

海外旅行にて…

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電気のお話:海外旅行にて...

電気製品は身の回りに当たり前のように存在しているからこそ、普段はそのありがたみや大切さについてあまり感じることなく生活をしてしまいがちです。

しかし、いざ電気の届かない場所に行って見たり、電気の限られた生活をして見たりすると、初めてそれまで当たり前のように使ってきた電気のありがたみを感じるものです。

私が特に電気のありがたみを感じるのは、海外旅行に行った際に携帯電話充電できるということです。

今の時代スマートフォンで情報の大半はいつでも好きな時に手に入るようになりました。これまで分厚い小冊子を持って海外旅行に出ていた風景もガラッと変わり、スマホ一つを片手に持っていけばチケットの予約から現地のレストラン検索、SNSにチェックインするまで、たった一つのスマホで全てが完了してしまいます。

しかしそれと同時に、海外旅行に行ってスマホがないと、極端なほどの不安にかられるのも事実です。私は以前スマホ自体は持っていたものの、携帯の充電器がカバンのどこを探しても見当たらず、楽しいはずの海外旅行が一瞬暗黒に包まれたような気持ちになりました。

スマホがあるから現地で調べればいいやとたかをくくっていたため、あらかじめ旅行先の見所のチェックをしておらず、またホテルまでの行きかたや連絡先までも全てスマホに保存していたため、充電が切れてしまったら私の手元に残る情報は何もありません。

空港で充電器がないことに気がづき刻一刻とすり減っていくスマホの充電を眺めながら、この旅はどんな旅になってしまうのだろうという不安が私の頭をよぎりました。とりあえず初日のホテルの住所だけは紙に記録しておこうと思い、メモ帳に住所を記録した時、これまで何を保存するにもスマホばかりになっていて、自分の手でメモを取ることがいかに少なくなったかを実感しました。

結局ホテルに到着後、スーツケースの中から充電器は見つかり、その後の旅も楽しく過ごすことができましたが、あの時充電器がなかったら、慣れない異国で一人路頭に迷ってしまうところでした。

生活に必要な情報のほとんどをスマホから得ているからこその、スマホが使えなくなった時のダメージは想定外に大きかったと実感しました。携帯を充電させ、家族に身の安全を連絡できた時、スマホとその命とも言える充電できることのありがたさを心から実感しました。

スマホが一つあるだけで、遠くにいる家族や友人とも距離を感じることなく過ごせる安心感をもたらしてくれるのは、まさに電気のおかげだと思っています。

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